スワヤンブナート被災~ネパール地震

スワヤンブナート(Swoyambhunath)の被災状況の写真がありました。

カトマンズ、パタン、バクタプールの三都がある地域は周囲を2000m以上の丘(山とは言わない)に囲まれた盆地です。そこには次のような伝説があります。


「太古、カトマンズ盆地は湖で中央に小島があった。そこに大日如来が現れ、チベットからインドへ向かう文殊菩薩が立ち寄った。そこで文殊菩薩は、湖にすむ蛇の悪行を鎮めるため、南側のチョバールの丘を切り崩し、水と蛇を流した。そして小島の頂にスワヤンブナート寺院が建立され、水のひいた盆地には人々が住み始めた。」


盆地がかつて湖で、チョバールの丘が崩壊したことは地質学調査で明らかになっています。今回の地震は、かつて水底だった軟弱な地盤が被害を大きくしたこともわかっています。

この伝説が語るように、スワヤンブナートはヒマラヤ圏最古の寺院といわれ、ネパールを象徴する寺院です。

写真は絵葉書を拝借。スワヤンブナートのかなたにヒマラヤが。