自動車は担いで運ぶ

ネパールには1930~1940年ころ自動車が運び込まれました。でも、そのころのネパールにはカトマンズの街中にしか広い道路がなかった・・。インドからカトマンズまで、自動車を担いで運んだのが、チトラン村の男たちでした。チトランはカトマンズから南西15kmくらいにある村。街道に沿って長く伸びる水田の広がる農村です。


写真は今も残るその頃の街道。石が敷き詰められています。ここをおみこしのようにして自動車を運んだんですね。村人たちの生活道路で、カトマンズへの経路です。ここから1時間ほど上って2000m超の峠、そこからは遠くヒマラヤが見えます。道はそこから一気に下り、2時間ほどでトリブバン国道に。そこからバスに乗ってカトマンズへは30分ほど。


というのは、この写真を撮った2003年の頃のこと。その頃この傍らで工事中だった九十九折道路が、すでに完成しているようです。村人の生活もずいぶん変わったことでしょう。


自動車を運んだチトラン村古老のインタビューありました→ニュース元