ネパール新憲法に反対する民族

数日前、ネパール新憲法が決まったというニュースがネット上に流れていました。(現在消えてしまってる・・・)パタンの知人に問い合わせてみると、「まだ途上。草案に反対してストライキが起きている地域もある。」とのことでした。どうやら、まだもめてるようです。

ネパールは、全土を7つの州に分け、それぞれがある権限を持つ連邦民主共和国になる予定です。

そしておとといこんなニュースが。インド国境に接するカイラリで現地民族が、自分たちの民族固有の州を作ることを求め、警官と衝突したそうです。カーストの低い民族が多く、中央からは無視されがちな民族の鬱憤が吹き出たようです。

写真:カイラリから東方250kmのルンビニ夕景

 

-------------ニュース転載----------------
デモ隊が警官7人を殺害、新憲法めぐり混乱 ネパール 2015年8月25日 CNN.co.jp

カトマンズ(CNN) ネパール西部で24日、新憲法制定に反対するデモ隊が警官隊を襲撃し、少なくとも7人の警官が死亡した。襲撃に関連して、子ども1人も死亡しているという。
事件の起きたインド国境に接するカイラリ地区では同日、数千人がデモに参加。21日から当局が設置していた「進入禁止地帯」に入り込むと大勢で警官を取り囲み、襲い掛かったとみられる。地区の当局者はCNNの取材に対し、デモ隊は草刈り鎌やおのなどを使っていたと説明。襲撃中に、子どもも1人殺されたと述べた。
ゴータム内相は議会で、デモ隊によって生きたまま焼かれた警官が1人いたと発言。襲撃は事前に計画されたものだとして、治安維持のため軍隊を出動させる意向を示した。
デモ隊に死傷者が出たとの報告はない。
ネパールは2008年に連邦共和制に移行したが、新憲法における州の区分をめぐって与野党が対立し、正式な憲法のない状態が続いている。国内の主要政党は全土を7州に分割することを盛り込んだ憲法草案を議会に提出したが、カイラリ地区周辺に住む少数民族などがこれに反対。抗議デモを行って民族固有の州の設置を訴えていた。