雨季せまる~ネパール地震

ネパールでは5月下旬から、インド洋の湿った季節風が吹きヒマラヤ山脈にぶつかって大量の雨が降り始めます。これはモンスーンと呼ばれ9月下旬まで続きます。写真は5月初め雨季の直前に行われるパタンの山車祭り。モンスーンは大事な田植えの季節で、その恵みの雨を祈る祭りです。


しかし今年の山車祭りは大地震のため中止です。そして恵みの雨となるはずだったモンスーンは、緩んだ地盤や、ひびの入った建物の崩壊の原因となることが心配されています。


写真の山車は、パタンの街中の10数箇所の伝説のあるポイントを2週間~1ヶ月くらいかけて、大勢の男たちによって曳き回されます。各ポイントの山車の出発日は星占いで決めるため、お祭りの期間が一定ではありません。山車を曳く者たち、それを取り巻く観衆たちの息遣いを、今年は聞くことができません。