4.25ネパール大地震~予測された災害

ヒマラヤ山麓ネパールでは近いうちに大地震が起きると言われていました。

 

●予測のポイントは・・・

1.ヒマラヤを作り出したプレートの衝突地帯

2.これまでの発生周期年数からの予測

 

●災害を拡大させる要因として・・・

1.防災計画、建築規制の皆無

2.カトマンズ盆地は古代に湖だったので地盤が軟弱

 


写真:ネパールで最も美しい古都バクタプールのバイラブ寺院。1934年大地震で倒壊、再建された。今回は無事だったが、右側の低層建物が倒壊。

 

予測に関する論文がありました。リンクから読めます。(図がぼけてて分からないのが難点・・・)

『中部ヒマラヤ巨大地震とカトマンズの危機』
吉田勝:ゴンドワナ地質環境研究所(和歌山県橋本市)

B.N.ウプレティ:トリブバン大学トリチャンドラキャンパス地質学教室(ネパール王国カトマンズ市)

 

抜粋: カトマンズ盆地地盤の耐震脆弱性は、市内の多くの老朽建物と劣悪な新ビルディング、さらに狭い道路と無計画・無秩序な都市構成と相まって、カトマンズを南アジアで地震に対して最も危険な都市にしています。そのうえ上記のように、カトマンズは世界で一番巨大地震に晒される危険に面した都市の一つでもあります。もし1934年のネパール・ビハール地震と同強度(M8.3で、カトマンズの震度はV~VIであった-図4参照)の地震がカトマンズを襲ったならば、カトマンズの受ける打撃は大変なものと推定されています。