ヒマラヤ圏や辺境地の地理、歴史、民族文化などを講座、講演で学びます。
ヒマラヤ圏講座
随時開講しています。お問合せください。
現地映像でネパール、チベットの地理、歴史、文化、風習などを解説します。
ネパール
■ヒマラヤ
■天上の湖 ゴサインクンド
■ブッダ降誕の地ルンビニ
■ネパールの結婚式
■ネパール パタンの山車祭り
■ネパール王族殺人事件
■ネパール民族音楽
■ネパールのチベット文化圏ムクチナート
■2015大地震後のカトマンズ盆地
チベット
■雲南梅里雪山
■雲南少数民族
■チベットの尼寺
■チベット大草原・青海湖・信仰とくらし
北タイ
■ミャンマー国境周辺の山岳民族村をカレン族とめぐる
報告会「ネパールの自然と民族~厳しくも豊かなヒマラヤの麓に生きる人々」
ネパールには100以上の民族がくらしています。ネワール族、チベット系民族など多様な民族のくらしやヒマラヤの大景観を、ビデオとスライドでご紹介。
また、2015年大地震で大きな被害を受けた、世界遺産の古都の復興状況なども。(2018年2月取材)
●民族
ネワール族は、紀元前よりカトマンズ盆地に暮らし、ネパールの代表的な文化を作り上げた民族です。彼らの料理、音楽、舞踊やネワール族の家族インタビュー。
チベットに接する国境側の山間地にはチベット系民族が暮らしています。カトマンズにはそれらの民族を対象にした、チベット仏教をベースにする小学校があります。その学校の概要と、札幌の児童会館とのネット交信の様子。
●大地震
2015年4月、
チベット・アムドの土着信仰
アムド出身の文化人類学者チョルテンジャブが、ふるさとの民間信仰、祭りを解説。激しい近代化によって変容していく、伝統的祭礼を紹介、また10年にわたった日本での研究生活から見えた、故郷の変容などを語った。
ルロ祭り
チベット・アムド地方のレゴン(同仁県)で行われるルロ祭りは、神が憑依するシャーマンの神事や鉄串を刺して舞う血の供犠などが行われる。吐蕃(チベット)と唐(中国)の戦争和解を機に、8世紀ころから始まったとされる。この祭りは文革で10年超、禁止されていたが、近年復興への努力が続けられている。
チョルテンジャブ
チベットアムド出身。総合研究大学院大学(大阪・国立民族学博物館内)文化科学研究科・地域文化学専攻・博士課程修了。研究テーマは出身地の古祭「ルロ祭り」。
●一般講演
2012年 「チベット~アムド地方・チベット族の暮らしと祭り」講師:チョルテンジャブ+石村明子
2014年 「チベット・アムドの奇祭 ルロ祭り」
2015年 「チベット 遊牧の民と祭り」
2016年 「チベット・アムド 祈りのくらし」
2018年 「変わりゆくチベットの民間信仰~日本での研究生活から見た故郷アムド」
●小学生対象のおはなし
2016年 「チベットのこどもたち 遊びとしごと」(小学生対象)
2018年 「チベットの小学生・日本の小学生」(小学生対象)
ムスタン王国講座~アムチが語るチベット伝統医学
ムスタン王国は、ネパール西北部、ヒマラヤ北部辺境に位置し、住民はチベット語を話し、チベット仏教を信仰。その社会と文化は、チベット文化の古い形態を保つ。その生活と文化を紹介し、伝統文化と近代化、国内外の協力活動について考える。
チベット医学は、重要な伝統文化であり、今もチベット文化圏(中国、インド、ネパール、ブータン、モンゴル)に生きている。講師ギャツォ・ビスタの創立したチベット医学校の活動、海外からの支援活動を紹介し、ムスタン王国における国際協力も紹介。
講師:ギャツォ・ビスタ
1959年ネパール王国ムスタン郡ローマンタンの、チベット医学の医者とチベット密教行者の家系に生まれる。祖父と父からチベット医学を学んだギャツォは六代目。父は、故タシチョサンと言い、著名なチベット医、密教行者、ムスタン王の侍医。父は王室の重要な法要も行っていたが、父亡き後、ギャツォと弟の僧侶テンジン・サンポがそれを引き継いだ。2000年、ロー・クンフェン・メンツィカンチベット医学校をローマンタンに開校。ヒマラヤ伝統医師協会会長。
講座内容
1.ムスタン王国
最後のチベット文化圏ムスタン王国。古くからの社会構造・文化が残る希少なチベット文化圏。
2.チベット仏教
チベット仏教を語らずに彼らの生活を語ることはできない。彼らの生活に生きる仏教の教えを知る。
3.チベット医学
今も日常生活に生きるチベット医学。その基礎と膨大な薬草体系の片鱗を知る。
アムチ・ギャツォの脈診・・・脈ですべてを診るチベット医学体験(希望者のみ)
4.ムスタンの人々・そのくらし
遥かなるムスタン・ローマンタン。しかし外国への開放が人々の意識を変え、社会構造は大きく変わろうとしている。
●2004/2開催 通訳:飯田泰也
外務省共催講演会「ネパール情勢」
マオイスト、王族殺人事件などネパールの激変期にネパール大使を務められた神長善次氏をお迎えし、アジアの多様性とネパールの位置づけを学ぶ。
●講師:神長 善次 氏 (元在ネパール日本国大使館大使 2001年-04年)
●日時:2005/7/14
●会場:札幌エルプラザ
講演概要
1.アジアをどう考えたらよいのか…アジアの多様性と地域性
2.ネパールと日本の関係…日本史とネパール史を並べて
3.ネパールの特徴…ネパールの自然への愛着、ネパール経済の特徴、ネパール政治の特徴、マオイストを中心とした現状
講師:神長善次 氏
1943年栃木県生まれ。京都大学法学部卒業後、外務省入省。在米国日本国大使館、在フィリピン日本国大使館、欧州共同体日本政府代表部等に勤務。外務省報道課総括班長、アフリカ課首席事務官、文化第二課長、中近東第一課長を務め、その間、埼玉大学(政策研究大学院大学)客員教授、宮内庁御用掛(昭和天皇通訳)を兼務。その後、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、在インド日本国大使館、在インドネシア日本国大使館各公使、日本体育・学校健康センター(現・日本スポーツ振興センター)理事、在オマーン日本国大使館、在ネパール日本国大使館各大使を歴任。現在、特命全権大使(大阪担当)。
著作に「欧州の知恵」(講談社)、「アジアのBCG」-東洋の「生きる力」を読みとる-(出版文化社)、その英語版”The Wealth of Asia"(タトル商会)(及びネパール語版)、「欧州共同体」、詩集「愛し風」「涼ろ風」、歌集「南青山」、がある。