ヒマラヤ圏の異文化理解プログラムと、札幌の地域で活動する人々との交流プログラムを重ね合わせた事業です。
異文化理解プログラム2017
チベットは、経済や近代化により、急速に変容しています。それはかつて日本がたどってきた道です。一方日本では、開発の隙間に残された地域の魅力を求め移住・活動する人たちが増えています。
2017年の事業は、札幌郊外みすまいの実践者や児童会館とともに進めました。自分たちの地域を学びながら、ヒマラヤ圏の異文化を知り、その違いを探りました。
■「みすまいを知り 世界を見る」
みすまいからチベットを見る。草原、ヤク、小僧さん、食べ物・・・
●日時:2017/11/1
●会場:みすまい児童会館
●お話:三浦博志(ヒマラヤ圏サパナ)
■「みすまいと世界のセンパイたち」~民話
みすまいやチベットのセンパイたちから、いろんなことを聞いてみよう!
A. 「チベットと日本の民話を読む」
チベット民話『四獣因縁』『サルと月』の朗読、日本民話『宝下駄』の一人語り芝居を鑑賞。
●日時:2017/12/5、12/19●講師:中神治夫(一人語り芝居)
B. 2/10~12「民話を絵本にしてみよう!」
子どもたちがチベットの民話を絵を描いて、絵本を作りました。
●日時:2018/2/10~12●会場:みすまい児童会館
■ チベット料理「チベットのセンパイから学ぶチベットごはん」
寒くて雨が少ないチベットでは麦からつくる料理が主食です。チベットのお姉さんと一緒にチベットごはんを作りました。ごはんの後は、民話朗読、芝居、チベット舞踊を上演!
A.調理実習 講師…ドゥカルツォお姉さん メニュー:テンドック、バター茶
B.お話「みすまいで育った野菜の味」池田奈穂子(おうちごはん野の)
C.朗読、一人語り芝居、チベット円舞
●日時:2018/1/16●会場:札幌エルプラザ
■講演「変わりゆくチベットの民間信仰~日本での研究生活から見た故郷アムド」
激しい近代化によって変容していく、アムド地方の伝統的祭礼を紹介。10年にわたる日本での研究生活から見える、故郷の変容を語る
●日時:2018/1/21
●講師:チョルテンジャブ(日本語)
●会場:かでる2・7(札幌市)
チョルテンジャブ・プロフィール
チベットアムド出身。総合研究大学院大学(大阪・国立民族学博物館内)文化科学研究科・地域文化学専攻・博士課程在学中。出身地の古祭「ルロ祭り」を調査研究中。
異文化理解プログラム2016
講演会、チベット映画上映会、チベット体験ワークショップ、民話劇+民族音楽によるプログラム
チベットの異文化をとおしてみつける しあわせのかたち!
■ワークショップ「チベットのこどもたち 遊びとしごと」
チベットの子ども達はどんな遊びをして、どんな仕事をしている?
●2016/9/3 講師:チョルテンジャブ
●会場:白石まちづくりハウス
■講演「チベット・アムド 祈りのくらし」
チベットでは、8世紀の仏教伝来以前からあった土着信仰と仏教とが、複雑に混ざり合っています。日本人には想像のつかない、摩訶不思議な信仰儀礼や人々の暮らしを、現地出身の研究者チョルテンジャブ(綜合研究大学院大学:国立民族学博物館内)が映像でご紹介
●2016/9/3 講師:チョルテンジャブ
●会場:札幌エルプラザ
■講演「チベットの物語世界へようこそ」
豊かな物語世界の広がるチベット。ヒーローものや、お化けや妖怪もの、とんち話や笑い話にいたるまで、今も語られ続けています。そんな伝統の一方で、近年素晴らしい映画や文学が次々と生み出され、注目を浴びています。その物語世界の秘密に迫ります。講師:星泉(東京外国語大学教授)
映画「草原」「静かなるマニ石」
●監督:ペマ・ツェテン 映画解説 星泉
●2016/10/2
●会場:札幌市教育文化会館
■チベット取材報告会「チベット・アムドひと巡り~聖山と古寺」
・取材時期:2016/10/16~10/26
・場所:チベット北東部アムド地方(青海省)
・映像内容:聖山アニマチェンと山麓の村落、チベット仏教の再興に深い関わりのあるチェンザ地方ナムゾンなど
●2017/11/19 お話:三浦博志(ヒマラヤ圏サパナ)
●会場:札幌市教育文化会館
■舞台公演「北の国からチベットへ」
列車で居眠りをしてしまった子ども達。目覚めたところはチベット!そこはなつかしい民話の世界だった・・・。創作劇+チベット民話、チベットの歌や踊り、語りに演奏も!
●2016/12/11 会場:コンカリーニョ
●出演:北郷児童会館の子ども達、卒業生
異文化理解プログラム2015
■チベットを訪ねる
2015年7月
青海湖、放牧地、レゴン・チェンザ地方の寺院、西寧
■映像+講座「チベット大草原・青海湖・信仰とくらし」
2015年7月取材:アムド大草原の放牧風景、菜の花が満ちる青海湖、信仰に生きる人々のくらしを映像とともに紹介
●日時:2015/9/27
●会場:札幌エルプラザ
■ワークショップ
チベットの基礎知識を学び、チベット民話を朗読劇形式で演ずる
●講師:チョルテンジャブ
●日時:2015/9/29、10/31
●会場:北郷児童会館
■映像+講演「チベット 遊牧の民と祭り」
1.映画「遊牧民の子」監督:タシチンペイ(アムド出身)
中国の近代化に翻弄される遊牧民家族の葛藤を描く
2.映画「ルロ祭り」監督:チョルテンジャプ(アムド出身)
レゴン地区に伝わる、シャーマニズムの儀式による奇祭
3.講演:チョルテンジャプ(総合研究大学院大学大学・当時)
「チベット 遊牧の民と祭り」
神が憑依するシャーマン、鉄串を刺して舞う血の供犠など、奇怪な儀礼が執り行われるルロ祭り。8世紀、唐(中国)と吐蕃(チベット)の争い終結を契機に始まった。その史実や土着信仰など、複雑な要素が絡み合うアムドの奇祭。
●日時:2015/10/31
●会場:札幌エルプラザ
■民話「チベットの民話 朗読劇・歌と舞い」
動物たちが繰り広げる人間界の縮図 、チベット民話。日本語、チベット語による朗読劇やチベットの民謡や舞いを上演
出演:留学生、北郷児童会館の小学生
伴奏:松田憲之(マンドリン、打楽器)
●日時:2015/12/20●会場:演劇専用小劇場 BLOCH(札幌市)